滝宮天満宮の念仏踊りのスケジュールと見どころ。1000年の伝統の由来とは。

お出かけ

香川県綾歌郡綾川町にある滝宮天満宮で毎年8月に行われる、「滝宮の念仏踊り」を見学してきました。今年2018年は5年に一度の「総踊り」が行われると聞いて、初めての念仏踊りを体験しに行ってみました。

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歴史と神社が大好きな文系女子のmokanaがお伝えします

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滝宮天満宮の「念仏踊り」

滝宮神社と滝宮天満宮に奉納される、1000年以上も続くこの地域の伝統芸能で、国の無形民俗文化財に指定されています。

滝宮神社と滝宮天満宮についてはこちら。

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滝宮の念仏踊りが全国の念仏踊りの起源といわれています。
滝宮のほかにも、長野県の「和合念仏踊り」と京都の「六斎念仏踊り」が国の重要無形民俗文化財に指定されています。

そもそも念仏踊りって?

「念仏踊り(ねんぶつおどり)」というのは名前のとおり念仏を唱えながら踊る、古くから日本にある伝統芸能で、さまざまな形で全国各地に残っています。

私も、なんとなく聞いたことあるなぁという程度で、実際に見るのは今回が初めてでした。

踊り手自身が念仏を唱えながら踊るパターンと、踊り手と歌い手が分かれているパターンがあります。この、踊り手と歌い手が分かれている念仏踊りの元祖が滝宮の念仏踊りなんです。

滝宮の念仏踊りの歴史と由来

学問の神さまとして有名な菅原道真(すがわらのみちざね)公が讃岐(香川県)の国司だったとき、このあたりでひどい干ばつが起こりました。

「国司」というのは現在でいう県知事のようなもので、道真公は国司として現在の滝宮天満宮がある場所にお住まいでした。干ばつがあったのは888年のことです。

3月から5月までまったく雨が降らず、池や川も枯れはてるほど。

何とかしたいと思った道真公が山にこもって7日間祈願を続けたところ、祈りが通じて雨が降り、喜んだ地域の農民たちが滝宮神社前で踊ったのが始まりといわれています。

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その300年後、法然があらためて振り付けをし、念仏を唱えながら踊るように様式を整えたことから「念仏踊り」といわれるようになりました。

法然(ほうねん)は平安時代の僧侶で、浄土宗の開祖です。法然が讃岐にきたときに念仏踊りを見て、ブラッシュアップしたんですね。

現在も道真公への感謝と雨乞い祈願のために続けられている神事で、江戸時代には高松藩主からも手厚く保護されました。

滝宮の念仏踊りのスケジュール

毎年、8月25日に奉納されます。

8:00から滝宮神社で、13:30からは滝宮天満宮で、午前と午後の2回行われます。

滝宮天満宮では、本殿より手前の土俵がある広場で行われます。地域には踊りの「組」が11組あり、持ち回りで毎年3組ずつが踊ります。

5年に一度、「総踊り」といって11組ぜんぶが踊る年があり、今年2018年は総踊りの年でした。

さらに、3年に一度だけ奉納される丸亀市の「坂本念仏」と総踊りが重なるスペシャルイヤーもあって、直近では2013年でした。

雨があまりにも降らない年には、雨乞い祈願として臨時の念仏踊りがあるそうです。

いよいよ始まる!年に一度の神事

13:30からの滝宮天満宮での奉納を見学しました。気温は35℃を超え、高温注意報が出る中での奉納です。

スマホがホカホカで、カメラが起動しなくなるほどの暑さだったので写真があまり撮れませんでした。なぎなた(槍?)を持った2人が先頭で入り、悪魔祓いをしたあと踊りの組が入場して踊りが始まります。

入場の様子

かねや太鼓、ほら貝などを持った人たちが輪を作るように囲み、その輪の中で3人の踊り手が踊ります。踊り手は月と日が描かれた大きなうちわを手に、ゆったりとした動きで前後へと跳ねるように進みます。

踊り手は花笠をかぶって派手な陣羽織を身につけ、足元はわらじ。みなさん、独特の衣装です。

周囲の「ナムアミドーヤ」というかけ声に合わせて、踊り手がうちわを大きく振りながら3人揃ってさまざまなステップを踏んでいました。

かけ声のテンポがだんだん早くなり、踊りも最初のゆったりした舞のような動きから激しめに。一組目は踊り手がわりと高齢の方、二組目は若い方でした。

組によって踊りの違いはありません。型がきっちり決まっていて、伝統をしっかりと守っている、という感じでした。

二組が踊ったあとは、各組の代表が天満宮の本殿でご祈祷を受けます。そのあとに三組目の踊りが始まります。残念ながら時間の都合で最後までは見られませんでした。

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まとめ

滝宮の念仏踊りは1000年以上も続くかなりの歴史ある伝統行事なんですが、全国的にはまったく知られていません。

地域の人たちも観光客がたくさん訪れるようなイベント化は望んでいないので、これからもひっそりと、地域で守り続けられていくと思います。

最近まで完全に世襲制がとられていたそうで、踊り手は親から子へ、孫へと、1000年以上代々踊りを伝えてきました。

踊り手の家にうまれないと踊り手にはなれなかったんですが、現在は後継者不足のため若手にどんどん伝えていく方針に変わったそうです。

日本にはこんな感じの、ひそかに歴史ある地域だけの大切なお祭りが全国にあるんでしょうね。

 

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